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総合研究所

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菅野完『日本会議の研究』の研究6 ~「識者」菅野完のゴマカシ・インチキ~

【注意:私の家は母が生長の家を信仰していますが、私自身は生長の家に反対しています。創始者谷口雅春氏の教えは天皇信仰や、国家主義的・全体主義的な教えや女性差別的な教えがその核心をなしており、日本国憲法秩序に矛盾・抵触すると判断したからです。この点、誤解のないようお願いします。】

 

第1

1【菅野完氏の記事】なぜメディアは日本会議を報道してこなかったのか

2 菅野完さんの、日本会議がやってきたことは『女子供は黙ってろ』運動だ - Togetterまとめ

 

第2 研究 

 菅野完氏が「谷口雅春氏に心酔する民族派」である事実はすでに紹介した(※1)。

 菅野氏は「谷口雅春氏に心酔する民族派」であるので、谷口雅春原理主義者に関して著書等で記述する際も谷口雅春氏の思想そのものの悪口は書きたくない、というモチベーションが強く働く。そのため実際、菅野氏はその著『日本会議の研究』においても、谷口雅春氏の教えを文字通りに実践しようとしている日本会議所属の「生長の家原理主義者(谷口雅春原理主義者)」のことを、民主主義を殺す人々、などと痛烈に批判はしても、谷口雅春氏の思想そのものを批判したり悪口を書くことはしていない。菅野氏は谷口雅春氏に心酔していながら、あたかも自分だけは谷口雅春の思想に反対する護憲派や左派系であるかのような口ぶりで著書を執筆したのである(※2)。ここに菅野氏のゴマカシがあり、インチキがある。今回、日本中がこの菅野氏のゴマカシとインチキにまんまと騙され、『日本会議の研究』を買わされた(※3)。

 菅野氏の「谷口雅春氏の思想そのものの悪口は書きたくない、というモチベーション」は、本書だけでなく、上記「第1」の1の【記事】においても強力に働いている。菅野氏はこの【記事】において「日本会議がやってきたことは『女子供は黙ってろ』運動だ」、と、そこまで指摘したのなら、さらに踏み込んで、日本会議の雅春原理主義者たちおよび菅野氏自身が心酔している谷口雅春氏の教えこそまさに「女は黙ってろ」の女性差別思想(※4)(※5)である事実をも指摘するべきであったが、菅野氏はそれをしなかった。菅野氏は日本会議谷口雅春原理主義者との関わりにおいて谷口雅春氏の教えを批判的に検討するべき場面では急に口をつぐみ、「『女子供は黙ってろ』運動」なる谷口雅春とは何の関係もない運動をいきなり持ち出してきて谷口雅春の思想とは全く切り離して議論を始めているが、これは菅野氏が谷口雅春氏に心酔しているがゆえに谷口雅春を悪く言いたくないというモチベーションがここでも強力に働いているからに他ならない。この結果、上記【記事】は日本会議とそれを支配する谷口雅春原理主義者の思想的関係を精密に議論できず、きわめて不正確で中途半端な議論に終わっている。

 菅野氏は、「自分は谷口雅春に心酔しているから公的には谷口雅春の教えそのものの悪口は言わないが、同じ谷口雅春の教えを実践している日本会議の雅春原理主義者だけは叩きまくって自分のメシの種として今後も徹底的に利用してやろう」という、そういう汚い根性は「識者」(※6)として到底、許されない。「識者」「著述家」を名乗るなら正々堂々と、フェアプレイをするべきである。

 

(注)

(※1)下記を参照されたい:

【資料】菅野完 「私は、谷口雅春先生が大好きです。心酔している」「雅春先生のご事蹟は、日本の誇る霊的指導者」 - 松浦総合研究所

 

(※2)

「なぜ安倍政権は憲法を蹂躙し、立憲主義を踏みにじるのか?」(『日本会議の研究』、87頁)とか、生長の家原理主義者の「一群の人々」が、日本の民主主義を殺すだろう(同書297-298頁)などと、まるで護憲派か左派系の人の言うような文章を書く菅野氏自身が、まさか、谷口雅春に心酔する民族派で、雅春氏の『天皇絶対論とその影響』を絶賛し、「明治憲法復元も考え方としてありと思います」(※1参照)と言う、そんな人物だとは、私も含めて誰も夢にも思わなかったはずである。

 

【2016年7月23日追記:本記事を書いた後、ツイッターで複数の方から菅野氏は本書まえがきで、保守で右翼であると書いているから菅野氏は左派系を偽装してはいない、との趣旨の指摘を受けました。たしかに菅野氏のことを以前から知っていて、菅野氏が保守かつ右翼である事実を知悉している方々からすればそのような指摘はもっともであると思います。しかし私は本書を読むまで菅野完という人物を全く知りませんでした。本書を読んで菅野氏のことを初めて知りました。本書の本文はまるで上野千鶴子が書いたかのような文章であるにもかかわらず、その一方で菅野氏がまえがきで保守かつ右翼を名乗っているのは私にとっては大変意外なことでした。その後私は菅野氏が谷口雅春の思想に心酔する民族派である事実をネットで知りました。菅野氏が反民主主義思想の谷口雅春に心酔しているのなら、菅野氏にとって、日本の民主主義を殺そうとしている日本会議(同書297-298頁)は仲間であり同士であるはずなのになぜ菅野氏は日本会議を批判するのだろうかと、大変疑問に思いました。私は、菅野氏の他の発言等も総合考慮し、菅野氏は谷口雅春に心酔する民族派であるが、本書の売上げを伸ばすためにあえて左派系を偽装している、という結論に達しました。今でもそのように思っています。その後週間金曜日の記事で菅野氏の住居侵入・強姦未遂事件が報じられ、菅野氏が政治運動を利用して女性宅に侵入したとの事実が明らかにされました。そこで私は、やはり、菅野氏にとっては、民主主義擁護や、反差別の左派系を偽装したほうが、女性を騙して女性のマンションに侵入して女性を押し倒す上で好都合なのだと考えました。つまり、菅野氏は「おれはガチガチの谷口雅春原理主義者で、天皇信仰、国家主義女性差別主義者なんだ。女性は男性の言うことだけきいていろ」と女性に言うよりも、常日頃から「おれ、民主主義擁護、反差別主義、もちろん女性の味方だよ」と言って左派系の発言をし続けるほうが、断然、女性を騙して女性の住居に侵入して女性を押し倒しやすいので好都合である、つまり菅野にとって、左派系を偽装して左派系の発言をし続けるほうが谷口雅春の人権否定思想、女性差別思想を実行することが容易になるという大きなメリットがある、だから菅野は日頃から左派系を偽装している、と考えるに至りました。以上はあくまで私見ですので人によって感じ方や意見は様々と思います。上記で紹介したような反対意見もありえます。】

 

(※3)

あの上野千鶴子氏もまんまと騙され菅野完の本を紹介してしまった。

http://mainichi.jp/articles/20160614/dde/012/070/005000c

(※4)

谷口雅春氏の女性差別思想:http://www.geocities.jp/seichou5/newpage21.htm     

(※5)谷口雅春氏は、女性差別思想以外にも、天皇信仰、国家主義全体主義基本的人権否定、の教えを説いていた。下記を参照されたい:

http://sei4ch1ou.seesaa.net/article/439280417.html

(※6)毎日新聞では菅野完氏は「識者」とされている。

http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160605/ddm/002/010/062000c

 毎日新聞は同時に菅野氏を「ノンフィクション作家」とも書いているが、菅野氏は谷口雅春に心酔する民族派でありながら、講演をしたり記事を書いたり本を執筆したりするときだけは谷口雅春に一切心酔していない人の振りをして、まるで護憲派や左派系であるかのような虚偽の外観を作出して生きていこう、という、その人生態度そのものがすでに「フィクション」である。