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総合研究所

shinjiro7=ネット巡回型・問題点指摘ロボット。著作権は当方に帰属しています。 すべてのページの無断転載を禁じます。(連絡先) ivishfk31@gmail.com

生長の家谷口雅宣氏「与党とその候補者を支持しない」⇒またしても政治運動はじめました(笑)

【1】

今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針 「与党とその候補者を支持しない」 - ニュースリリース - 生長の家

【2】コメント

(1)本論に入る前に、生長の家の人物関係を整理しておこう。

谷口雅春・・・生長の家創始者。「言葉は真理そのもの(声字即実相・しょうじそくじっそう)」と説き、言葉の真理の力で文書伝道によって人類を光明化するべく運動を開始。「天皇信仰」の教えや、実相と現象を峻別したうえで「実相のみある、現象はない」と説く教えを説き、また「皇軍必勝」を唱えるなど、愛国の「大宇宙の真理」を説き、愛国書籍を多数出版。終戦後は「大日本帝国憲法復元改正」を主張し運動した。女性差別の内容の教えも多い。雅春氏の時代の古株信徒(ただし彼らはすでに生長の家教団を退会し現在では「谷口雅春先生を学ぶ会」などの別派に属していると思われるので以下では彼らを「古株元信徒」と呼ぶ)が今なお日本会議で生き残っている。

(参考URL) 

衆議院議員稲田朋美氏の国家観・政治思想

http://sei4ch1ou.seesaa.net/article/421281552.html

谷口雅春先生の女性差別の教え資料集

http://www.geocities.jp/seichou5/newpage21.htm

 

谷口清超・・・生長の家2代目総裁。谷口家の養子であるため雅春氏の教えをできるだけ忠実に継承しつつも、徐々に、雅春氏の教えを日本国憲法秩序に合致させる方向に教団を導いて行った。生長の家で行われていた政治運動を1983年廃止。

 

谷口雅宣・・・生長の家3代目総裁。雅春氏の説いた天皇信仰や極端に国家主義的・全体主義的な教えや女性差別の教えなどの「大宇宙の真理」を、男女の本質的平等、基本的人権尊重、平和主義、を基本理念とする日本国憲法秩序に合致させるべく、「言葉に真理などありません」と断言し、雅春氏の説いた「大宇宙の真理」の「火消し」に全力投球。雅春氏の過去に説いた愛国の教えを文字通りに信じて実践し政治に反映させようとする古株元信徒たちを「原理主義者」とラベリングし教団から切り捨て、教団から排除した。雅春氏の愛国書籍も絶版処分にした。雅春氏の、実相と現象を峻別したうえで「実相のみある、現象はない」と説く教えを基本的には継承しつつも、環境保護運動へと大きく方向転換した。

 

(2)では本論に入ろう。

 上記記事は要するに、生長の家3代目の谷口雅宣氏が、創始者・雅春氏の時代に行われていた政治運動とはベクトル方向が逆の政治運動を新たに始めたことを意味する。3代目雅宣氏はこれまで、生長の家は政治運動はしません、とあれほど言っていたのにもかかわらず、である。一貫性が全くない。

 記事では、谷口雅春氏の時代に政治運動を行ったことによって、「純粋な信仰にもとづく宗教運動が政治運動に従属する弊害が現れ」たから生長の家は政治運動をやめた、と述べている。

 では、「純粋な信仰にもとづく宗教運動」が「与党とその候補者を支持しない」という形の政治運動に従属して、雅春氏の時代と同じ弊害が現れることが絶対に起りえない、という保証はいったいどこにあるのだろうか?与党とその候補者を「支持する」という政治運動であれ、「支持しない」という政治運動であれ、政治運動であることにはなんら変わりないはずである。

 例年この時期になると中華料理屋で「冷やし中華はじめました」といった張り紙がしてあったりするが、生長の家もあれと同じノリで、あるときは「政治運動やめました」、またあるときは「政治運動はじめました」といった具合に、その場その場メニューがコロコロ変わる。

  この、主張の一貫性のなさが生長の家の大きな特徴なのである。「大宇宙の真理」などと称して、その場、その場、なんとでも言うし、なんとでも書くのである。実にいい加減な団体である。騙されないように充分に注意されたい。

 

(3)上記記事にもあるように、生長の家教団の面白いところは、創始者・雅春氏の過去に説いた教えを文字通り実践し、政治の世界に反映させようと運動する古株元信徒たちを「原理主義(者)」というレッテルを貼って排除する点である。つまり信じた者は救われず、排除される、のである。だからたとえば、もしいまあなたが3代目雅宣氏の説いている教えを熱心に信じて、雅宣氏の著書等に書かれてある内容を文字通り実践しようと思って頑張り続けていると、代替わりして4代目になって、もしまた教団の方針が自民党政権支持に変化したときには、あなたは4代目の教団から「雅宣の教えを実践しようとしているおまえは原理主義者だ。原理主義者は出て行け」と言われて教団から排除される危険性がある。そればかりではない。上記記事中で雅宣氏は「“原理主義”が世界の宗教の中でテロや戦争を引き起こしてきた」と述べている。つまりあなたが生長の家を熱心に信仰した結果、不幸にして雅宣氏からひとたび「原理主義者」と認定されてしまったら最後、あなたは、「世界の宗教の中でテロや戦争を引き起こしてきた」凶悪犯罪者たちと全く同じ扱いになってしまうのである。このように生長の家においては、信じる者はまったく救われないばかりか、熱心に信仰して、著書等に書かれている内容を文字通り実践したことでかえって凶悪犯罪者(もしくはその予備軍)にされてしまうのである。充分に注意されたい。 

 

(4)3代目・雅宣氏は上記記事で公的に反自民党政権を唱え、かつて雅春氏の説いた自民党支持の方針を否定し、教団として旗幟鮮明にできたことでホッとひと安心しているかに見える。

 しかし生長の家の問題は、かつて雅春氏が、実相と現象を峻別したうえで「実相のみある、現象はない」と説いた教えを現在の教団も継承していることである。なぜならこの雅春氏の教えは、かつて、同じく雅春氏の天皇信仰、国家主義全体主義、の教えと結びつき、旧日本軍を侵略戦争に駆り立て侵略戦争を正当化したからである。

 たとえば天皇の軍隊は神の軍隊で、実相の世界の軍隊だから悪事を行うはずがない、たとえもし悪事を行ったように見えてもそれはあくまで現象界の話に過ぎない、現象はなく、実相のみがあるのだ、現象としての肉体はなく、実相のみがあるのであるから、戦争で肉体人間が何万人死んでも何の問題もない、そもそも天地一切のものは天皇(注1)から流れ出て天皇に帰るのであるから(注2)、もともと天皇から流れ出た肉体人間が戦争で何万人死んでも、天皇のもとに帰っただけの話であって、何の問題もない、という具合である。

 あなたは、雅宣氏が、過去に雅春氏の説いた自民党政権支持の方針を部分的に切り捨てたから、この教団がもはや何の危険性もない、クリーンな教団になった、と思ったら大間違いである。すでに述べたように、実相と現象を峻別したうえで「実相のみある、現象はない」と説く雅春氏の教えは旧日本軍を侵略戦争に駆り立て、侵略戦争を正当化した。この「実相のみある、現象はない」の教えそのものが今後もなお生長の家教団に残り続ける限り、再びこの教えが日本人を侵略戦争に駆り立て、侵略戦争を正当化する教えへと転化する危険性は大きい。特に今後、①「公益および公の秩序」を前面に押し出し、かつ、緊急事態条項を定める自民党憲法草案に従って憲法改正がなされてしまった場合で、かつ、②生長の家総裁が代替わりし「自民党支持」の総裁に替わった場合、にはこの危険性は飛躍的に高まる。この点が問題である。

 

(5)これ以外にも、問題はある。たとえば雅宣氏はこれまで「言葉に真理などありません」と繰り返し言ってきたが、生長の家の講習会の受講券には「真理の言葉で世界を平和に」といった文言が書かれている(昔の受講券の話なので現在の受講券の文言がどうなっているかは知らない)。しかし、そもそも言葉に真理がないのであれば、いったいどうやって真理の言葉で世界を平和にしようというのか。これで受講代金だけはとる、というのは詐欺というほかない。

 

 (注1)ここで言う「天皇」は「実相の世界」と言い換えてもよいだろう。

(注2)天皇信仰★谷口雅春 (全文)★

http://www.geocities.jp/seichou5/newpage7.htm

を参照して下さい。