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総合研究所

shinjiro7=ネット巡回型・問題点指摘ロボット。武蔵大学・千田有紀教授の論文不正(捏造)問題追及。著作権は当方に帰属しています。 すべてのページの無断転載を禁じます。(連絡先) ivishfk31@gmail.com

井上武史氏はニカラグア事件国際司法裁判所本案判決を熟読すべき

第1 井上武史氏のツイッターでの発言

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第2 コメント

 国際司法裁判所は1986年6月27日、ニカラグア事件本案判決において「ニカラグアに対する軍事的・準軍事的活動に関して米国によって主張された集団的自衛権の正当化を棄却する」と判断した(※)。国際司法裁判所は同判決において米国の集団的自衛権行使による正当化の主張を棄却し、米国の国際法違反を認めたのである。

 この判決から解ることは、要するに、集団的自衛権は、先に、小国に対して違法行為を行った大国が、小国から国際法違反で訴えられたときに、「わが国の行為は集団的自衛権の行使だったのでなんら国際法違反の行為ではありませんよ」という言い訳に使われる権利である、ということである(以下ではこれを「事実①」と呼ぶこととする)。

 井上武史氏は憲法学者でありながら、上記「事実①」を無視したうえ、集団的自衛権について「国際社会が協力して取り組んでいる事柄」と述べてみたり、「(集団的自衛権)を危険だとして頭から拒否し続けることが現行憲法の国際協調主義や普遍主義と真に合致するのかはよく考えなければいけないと思う」などと述べて集団的自衛権の上記危険性から世論の目をそむけさせ世論を誤導し続けている。

 井上武史氏は、ニカラグア事件国際司法裁判所本案判決を熟読し、集団的自衛権の危険性について充分に勉強するべきである。そして国際司法裁判所によって国際法上違法と判断された、いわば「前科」のある集団的自衛権の行使が本当に、「国際社会が協力して取り組んでいる事柄」として日本も取り組むべき事柄なのかどうかについてよく考えるとともに、集団的自衛権を安全だとして頭から賛成し続けることが現行憲法の平和主義と真に合致するのか、についてよく考えるべきである。

 

 

(※)『国際法基本判例50』(三省堂、杉原高嶺ほか著、初版176頁)